報連相、正しく使っている?
最近、Twitter経由で以下のようなつぶやきがRTで回ってきました。
いろんなところで耳にする「報連相を大事に!」というアレですが、上の図のような流れを実際の現場で何度も目にしています。もはや「報連相とはこのような現象のことだ」と定義してもいいぐらい遭遇します。
このような現象を起こさない為には、残念ながら報告を受ける側(いわゆる上司側)の対応を改善しなければならないと考えています。少なくとも、残りの「連絡」以降のやり取りは殆どが上司側がその原因を作っていると言えるでしょう。
従って「報告」の段階で、上司は報告者に対して「報告」に関する内容や行動について評価・指導(怒らずに)をしていかなければなりません(無論、人によっては怒って言い聞かせるやり方が性に合ってると言う方もいるでしょう)。コミュニケーションは一度拗れていくと、どんどん負のスパイラルに陥ってしまいます。上の図はその典型例ですね。
あくまでも私の考えですが、部下が上司に対してコミュニケーションをとらなくなった場合、ほぼ100%上司に責任があると思います。そうですよね、部下にとってはコミュニケーションをとれば「必ず叱られる」わけですから、避けたくなるのは必然でしょう。しかし、報告の義務がある為、危険回避と義務感の板挟みで余計なストレスを溜め込んで……、というパターンになります。
もちろん上司も人間ですから「怒りの感情」が出るのは仕方ないでしょう。私もその立場に立った時は正直苛立つかもしれません。しかし、それを抑え(怒りの感情をやり過ごす方法については別途述べたいと思います)、冷静に対処していかなければなりません。その為にも心の余裕はいつも確保しておく必要があるでしょう。私自身、切羽詰まった時にこのようなイベントに遭遇しないように、必ず心の余裕度を自己診断して、必要なら気分転換してでも確保するように努めています。なぜならば、心の余裕が無い時に下した意思決定は必ず後悔してしまうからです……。
もし部下や後輩から「報告」を受ける立場に置いている方であれば、図の「報告!」というところに全神経を集中してみてはいかがでしょうか?その良し悪しによってその後の「連絡」や「相談」もスムーズに進むようになって、職場の雰囲気も良くなっていくと考えています。