英語を身につけるためのコツ

私自身が2年半前ぐらいから取り組んでいたある習慣が功を奏し、英語力が上がったと実感したので、ここで備忘録をかねてその内容を纏めておこうと思います。

私が実践した取り組みは「英文多読」でした。これを毎日30分(平日/休日関係なく)続けたところ、難しい言い回し(慣用句等)を除き、英文が理解できるようになりました。英語の仕様書やマニュアルも辞書無しで読めるぐらいにはなっています。最初に効果を感じたのは初めてから半年以上後でしたが……。

現状、どんな感覚で英語を読んでいるかというと、英語を日本語に直さずにそのまま理解する、という状態になっています。この「英語のまま理解する」事は一見難しそうに感じますが、私の経験からすると意外と簡単なのでは?と考えました。2つほど例を挙げてみたいと思います。

1つは私が身を投じている業種の関係上、ソフトウェア開発に例えてみます。経験を積んだエンジニアは既に日本語以外の言語を自由に扱っているという事実があります。それはプログラム言語です。なぜならば、エンジニアは日本語で書かれた仕様書を読んで、それをプログラム言語で表現する事を日常的に行っているからです。これはまさに日本語の文章を英語の文章で「表現」するのと同じだと考えます。ここでは「直訳」の概念ではなく、「英語で表現する」という部分が重要です。

もう一つ別の例を挙げますと、皆さんも一緒にやってみてほしいのですが、日本語で「右」「左」をイメージしてみます。次に英語で「right」「left」をイメージしたとき、わざわざ日本語の「右」「左」に言語変換せずにイメージできたはずです。これが「英語のまま理解する」の基本ではないかと思うのです。

従って、この基本から少しずつレベルを上げていって、最終的には一般の英文でそれが出来れば、上の例で言えばソースコードを見るだけでシステムの動きが理解できるように、英文を英語のまま理解できるようになると考えます。

では実際にこのステップアップをどのように行うかと言いますと、英語のまま理解できるレベルの英文を「とにかく大量に読む(インプットする)」ことが重要になってきます。半ば生活の一部になるぐらいの習慣付けが必要となり、冒頭で述べた「多読習慣」が一番効果的だと思うのです。

しかし、習慣付けにはモチベーションを維持が必要であるため、苦行にしないコツを以下に挙げてみます。

  1. 辞書無しで何となく概要が理解できるレベルのものである
  2. 辞書が少し必要かもしれないが、自分の興味のある分野である
  3. なるべくなら同じ書き手のものを一定量選ぶ(表現の癖を知る)
  4. 読んでてよくわからないと感じたら、すぐに読むのをやめ、別の文章を探す

例えば私自身の取り組みを振り返ったとき、当時は英語の文法に興味があったので、いっその事ネイティブの小学生向けに書かれた英文法の本を読む事を選択しました。そのせいか、日本語ではなじみの無い「:」や「;」の使い方も何となくわかってきましたし、文法の解説で使っている言い回し等に慣れる事ができました。

英語を身につける為には残念ながら時間がかかります。しかし、時間をかけた分、それが習慣化されて生活の一部になってしまえば、自然と英語が思い浮かんだり、難なく英文が読めたりできるようになるでしょう。

皆さんも是非試してみてください。

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