モチベーションのコントロールについて(チームリーダー編)

今回はチームワークにおけるモチベーションのコントロールについて述べてみたいと思います。まず始めに、モチベーションの重要性について述べ、その後リーダーとしてチームメンバーのモチベーションをどのようにコントロールすべきか述べてみたいと思います。もちろん、私の経験に基づく主観的なものですので「参考」程度に見ていただけたら幸いです。

モチベーションの重要性

当たり前の事かもしれませんが、私の経験から感じた事を改めて述べたいと思います。まず、モチベーションの上下によって仕事上のパフォーマンスが大きく左右されると思います。調子の良い時と悪い時の差は相当大きいと考えており、極論言えば調子の悪いときは仕事をしない方が良いと考えています。私自身調子が悪いと感じた時は、その日に外せない重要な予定が無ければ「休む」という選択肢を取っています。また私が取りまとめているチームのメンバーでそのような状況を察知した場合は、無理をさせずに休ませるようにしています。特にソフトウェアの設計・開発業は頭を使う事が多いので、精神状態の良し悪しが、いろんなところに影響すると考えています。

周りを見ていますと、モチベーションが低下しているときでもパフォーマンスは「それほど落ちないだろう」と思っている人が多いなと感じる時があります。「1〜2割の低下ぐらいだろう、プロジェクトも押しているし、休んでもらったら困るかも……」と思うリーダーさんも多いと思います。

モチベーションのコントロール方法

仮にチームで仕事をしていると想像し、モチベーションが左右される要因はどこにあるか考えてみてください。おそらく「自分自身」よりも外部環境(他メンバー・リーダー等)が起因する事が多いのではないかと考えます。もちろんセルフコントロール力がものすごくて、自分自身でモチベーションを上げる事が得意な人もいそうですが……。

では仮に外部環境の影響が大きいとした場合、リーダーの責務はこの外部環境について気を配る必要があると考えます。

例えば、リーダーの言葉一つでメンバーのモチベーションが急降下する事は多々あります。メンバーが失敗したので当然だと思う事もあるでしょう。しかしリーダーの責務を考え直してみたとき、チーム全体のパフォーマンスを最大限発揮させる事であると考えれば、単に怒る事が最善の手かどうか疑問を感じるわけです。

また、モチベーションを上げさせる施策と下げさせない施策を比べた時に、前者の方が難易度が高いと感じます。変な例えですが、冷えきった関係になってしまった時に熱を入れる事が非常に困難である事と同じだと思います。

従って、リーダーはあえて問題が起きてからモチベーションを上げる施策を取るという「いばらの道」を歩むより、常日頃モチベーションを下げさせない施策を取る事の方が簡単だと思うわけです。では、その方法はどのようなものがあるか? 人それぞれだと思いますが、私が実際にやり続けている事(根本信条)を以下に挙げてみます。

  1. 否定しない
  2. 話を最後まで聞く(積極的傾聴も含む)
  3. 改善してほしい部分があるならば、それを提案して議論する

実際に行う事は難しいと感じる人もいると思いますが、私にとっては上記の反対な事をやってでもプロジェクトを成功させる自信は全くありません……。

いずれにせよ、肉体労働と違い、知能労働を行う上での源泉はモチベーションが結構占めると思いますので、私自身もこの点に気を使いながら日々業務を行っている次第です。

※余談ですが、IT系でも「体力がある奴が欲しい」と要求する方がいたりしますが、もしかしたら、肉体的な体力というよりも、上記3つの「反対の事」をされても耐えられる能力という意味かなと邪推してみたり……。仮にそうだとした場合、精神的な耐久力について誤解している可能性があると考えてしまいますが、詳細はまた別の機会に。

 

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