飲みニケーションって何?
さて、今年も忘年会シーズンになって来たわけだが、皆さんは職場の方との忘年会の予定とかどうされてますか?もし幹事に任命されてしまった若手の皆さんは、本当にご苦労様です。人数調整、各種要望の調整、何らかの企画等を業務時間内に業務外活動としてやらなければいけない状況に、同情を禁じえません。自分だったら多分、若手の皆さんには正味の生産作業をやって欲しいと切に願うあまり、幹事作業を自分でやってしまうだろう。事実、何回かやった経験もあるし、その時は規模を自チーム限定とするけどね。
で、このシーズンになると、よく言われる「飲みニケーション」について思うところがあったので、読者の皆さんに自分の考えをシェアしたいと思う。
ざっくり言うと
飲みニケーションは大事ですが、それが「今勤務している職場で行う」必要はまったくありません。
大事なのは「一緒に飲みたい」と思えるような人たちとの繋がりだと思うのです。
今やコミュニティは簡単に探せる時代ですよね。
— kuroyan (@kuroyan_insight) December 7, 2017
ネットが発達する前の時代だと、どうしても会社生活が人生の大部分を占めてしまうので、嫌々ながらも会社行事は参加せざるを得ない状況になるだろう。特に規模の大きい会社だと、それこそ「どこの誰かわからない人たちと一緒に過ごす」ことが多くなり、そこで人脈を広げられないようだと、今後のキャリアにも影響するような流れだったと思う。
しかし、今の時代はコミュニティを簡単に探せる時代になったし、参加も簡単になった。簡単になったからこそ、自分と価値観が合うコミュニティを見つけやすくなったことが大きいと思う。だから、自分はチームメンバー一人一人の個人的コミュニティの存在を尊重するし、職場のコミュニティを最優先させるようなことは絶対しないと心に決めている。
ただし、この考え方は自分の上司から理解されず、ネチネチと怒られる対象になるのだが、そんなのは無視。本来の飲みニケーションはみんなが楽しい場であって、我慢してやるものじゃない。参加率が低いのは上司世代が下を蔑ろにした結果であることを知って欲しいと考えている。
ハラスメントにならないような気配り
さて、飲み会等の誘いは基本自分が行う関係になっているが、一つ注意していることがある。それはなるべく断り易い誘い方をすることである。
自分がチームメンバーと飲み会に誘う時、なるべく【断り易い】聞き方をするように心がけています。
下手すると無意識に「断りづらい」物言いでメンバーに聞いてしまうからです。
— kuroyan (@kuroyan_insight) December 7, 2017
断り易い聞き方の例は、「今日帰りに甘いもの食べていかない?用事があったら断っていいから」みたいに、あえて突発誘いします。
このぐらいの方が、「今日は帰っても特に予定ないし、まぁいいかー」って思えるぐらいの人が誘いに乗ってくれるので、こっちも気を使わなくてすみます。
— kuroyan (@kuroyan_insight) December 7, 2017
仮に断られても、自分は「突発だから仕方ないよね」って思えるからダメージは少ないです。
この手のやりとりをしながら、相手が自分に対して「一緒に飲みに行くに値する上司か?」を感じ取りながら、距離感を考えているわけです(苦笑
— kuroyan (@kuroyan_insight) December 7, 2017
どうしても権限を持つ身として、知らないうちに断れないような雰囲気を出す可能性が否定出来ない為、管理者層は充分誘い方に気を配るべきだと思う。本人はそのつもりがなくても、やはり部下は「断り辛い……」と感じてしまうだろう。
上に挙げた例は単なる一例であり、いつもそうしているわけではない。勿論、時期の節目にやりたい会に対しては、二週間ぐらい前から予定を聞いたりする。
自分が飲み会を開きたいときは、自分都合の理由が大きいから、暇なら参加できる、そうでなければまたの機会にと言うノリを保つように心がけている。
一番良いのは断り方のテンプレートも先に伝えておくこと。自分の場合は「参加が難しいときは【予定があるから】って言えばそれでいいよ。先約が大事だしね。」とメンバーに伝えている。逆に「今月金欠で……。」と言ってしまうと、「じゃあ奢るわー。」って返してしまうので、「本当に金欠の時以外は使わないでね」とも伝えている。
自分がメンバーと飲み会したい理由
では、最後に自分がメンバーと飲み会をしたい理由を書いておこう。
尚、自分がチームメンバーに飲み会を誘う理由はただ一つ「若い人の話が聞きたい」からです。
自分以外の価値観を持つ人の話を聞くと刺激になるし、その流れで、仮に「相談事」があったら、解消できるネタを一緒に探したりしたいので。
— kuroyan (@kuroyan_insight) December 7, 2017
いつの間にか自分も次の世代について考えなければいけない年齢になってしまった。自分が一人で何もかもやる時代から、みんなで協力して課題を解決していかなければ立ち行かない時代へ移ったこともあり、技術の実装力は次の世代に委ねつつも、技術動向はついていけるようにしたいと思っている。その為にも彼らとの対話が非常に重要だと思っており、その為にも自分で飲み会を突発的に開いたりするのである。
因みに、アルコールが苦手な人がいれば、飲み会がお茶会になったりする。何よりも自分がアルコールを摂取することのメリットを感じない人種だからと言うのもある。無論、業務に直結するような内容とかだったら、業務時間内に業務活動として企画する。明確な線引きは難しいけど、誘われる側は労働時間による対価をもらう立場であることを忘れてはならない。