「職場の問題地図」は、みんな作るべきだ!
常日頃、職場内の人とのコミュニケーションについて考えている自分にとって、「漠然と考えていた事だが、上手く言語化できない」というストレスを見事に解消することとなった本と出会えたので、ここで紹介したいと思う。
この本との出逢い
キッカケはITエンジニアに読んでほしい!技術書・ビジネス書大賞2018から
https://www.shoeisha.co.jp/campaign/award/2018/result/
イベントには参加できなかったが、タイトルに惹かれて、読んでみようと思い至ったのである。
読書後に感じた全体的な印象
もちろん、本書の詳しい内容については記載を控えるが、読後に抱いた印象を一言で表すと、
職場のメンバーとの意思疎通がすれ違うと悲劇が起きる。
だから、コミュニケーションは大事。
本書では、様々な「コミュニケーション拗れの顛末」を紹介している。自分が経験したものや、周りでそうなっていたもの等、色々過去の経験を思い出させてくれる内容だ。
そして、書籍タイトルの通り、いくつかの因果関係について図解で示していて、原因と結果の流れがわかりやすく説明されている。読み進めていく中で、自分が常々思っていた事を言語化+可視化してくれたような感じだ。
絵(ダイアグラム)があるとわかり易いと思うのはエンジニアの性かなと思ってみたり。
これから考えてみようと思ったこと
「職場の問題地図」もうすぐ読み終わるけど、属人化に関する部分は自分も反省しないといけないと感じた。
厳しい↔︎優しいと、責任範囲の明確↔︎曖昧は別次元として考えないといけないんだなと思いました。
何れにせよ、「共有する」ということは非常に大事。
— kuroyan@サーバントリーダー (@kuroyan_insight) February 23, 2018
本を読むと何かしらの影響を受けるわけで、本書を読み終えたことをキッカケに、自分なりに今後考えたいことを書いてみた。
まず、読んでいて自分が一番刺さった部分は「何を」「どこまでやればいいか」が曖昧という章。確かに、自分の過去を振り返ると、特に責任範囲に関して明文化していなかった気がする。
また、自分が厳しく振る舞えない性格上、作業範囲・責任範囲をハッキリさせずに
勘と空気を見ながらメンバーを管理していた感否めない。本書の中にもあった「野生の勘」に近いと思う。
特にこじれたことは無かったと「思う」が、実はメンバーを振り回していたかもしれないと思い、反省。
特に人はエスパーでもないわけだから、「なんとなくわかって!」と思うのはやっぱり良くないことだろう。
これからやってみたいこと
本書に載っている問題地図をそのまま職場の何処かに貼っても良いぐらい、当てはまる部分が多いけど、自分の身の回りに対応した問題地図を作るのもありだと思う。
すくなくとも、基本5要素は色々なバリエーションで使えるので、メンバーと共有したいと思った。
昨日早速だが、とある上司からの依頼の仕事をこなしている部下が何やら不安がっていたので、相談に乗ってみたところ、どうやらアウトプットのイメージが共有できていないことがわかった。このままだと手戻りが発生しそうだったので、その上司に進言してイメージの共有をするようにお願いしたのである。
改めて普段の業務を見直してみると、本書に書かれた内容を試してみる余地があると感じた。それだけでも、自分にとって有意義な本に出会えたと感じたのである。